雨季に入り雨の日が続きますね。憂鬱な時期ですが、自然にとっては必要不可欠な時期。仕方が無いと腹を括ってます(笑)
さて、今日はヨガと食生活について。
ヨガを伝えておりますとよく『ヴェジタリアンですか?』と聞かれます。答えはYes!!私の場合ラクト・オボ・ヴェジタリアンに近いですね。乳製品・卵を食すヴェジタリアンです。
もっともっと厳密に言うと、乳製品はほぼ日本では摂りません。苦手なので。しかし、お菓子とかに気付かない程度に入ってる乳製品は摂ります。また、インドでチャイは摂ります。チーズもたまに摂ります。卵は無精卵を摂ります。
少し前まではたまに魚を食べていたのですが、最近はあまり摂りません。これは何故か分かりませんが必要としません。どうしても欲す時に食す程度です。
基本的に菜食主義です。
しかし、何故ヨガをやっているとこの様な質問されるのか?また実際にこのような食生活になるのか?に、ついて。
色んな情報が手に入る昨今。ヨガと食生活についての情報が溢れてます。ヨガをやる上で必要な情報ではありますが、偏った思考、情報もあるかと思います。皆さんそんな情報を得て、ヨガと菜食主義の関係性に疑問があるから質問されるのかと思います。
また、美意識や健康志向の観点からみての菜食主義やヴィーガンも多いかと思います。
では、私は如何にして菜食主義という食生活をチョイスし、それを続けているのか?
美意識からですか?答えはNo!!です。ヨガの練習で身体が軽い方が良いからですか?答えはNo!!です。健康の為ですか?答えはNo!!です。
答えはヨガを実践している。のみです。
ヨガの教えでは他者を傷つけないという教えがあります。アヒンサー(非暴力)といわれます。私はこれを最初に学んだ時、アヒンサー=菜食主義には繋がりませんでした。何故なら今まで普通に肉を食していたから。当たり前だったから。別に悪いとか良いとか無くハンバーグ旨いから。そんな感じでした。当たり前です。30年近く普通の日本人の食生活。給食に肉出て食べんとかゆーたら先生から怒られる!
しかしそんな私に菜食主義へ意識を変えてくれたのが写真の本。ヨガ&ヴェジタリアニズム シャロン・ギャノン著です。
何故アヒンサーから菜食主義に繋がるのか分からなかった私は当時ヨガ、ヴェジタリアンとかで検索して何故その2つのワードが絡み合うのか、また、アヒンサーと菜食主義との繋がりの答えを探してました。
インド人は約80%がヒンドゥー教なのでヴェジタリアンが多いです。(厳格にやってる人とそうでない人はいる)だから、生まれてから普通にヴェジタリアン。肉を食す風習が無いなど、文化と菜食主義が大きく交差してます。ヨガはインド発だからヴェジタリアンが普通なのか?とか思ってた(笑)
その観点を大きく覆しましたね、シャロン・ギャノンさん。
Lokah Samastah Sukhino Bhavantu
この世の生きとし生ける全ての存在の幸せと自由の為に、自分の考え、言葉、行動が何らかの形でその幸福と幸せに貢献できますように。
このマントラは大きく私の思考を変えてくれました。また、この日本語訳が素晴らしい。色々訳されてますが、一発目この訳だったからピンときた。まさにスゥーっと入ってきたマントラ。
朝、スタジオに行って一発目に唱えるマントラです。
そうか!!菜食主義とは他者を傷つけない(アヒンサー)だけでなく、他者と共存し協調し調和する事なのね〜とストンと腑に落ちた訳です。また、他者から搾取しない。盗まない(アスティヤ)も含まれる訳か。菜食主義で他者と共存・貢献出来るならば、菜食で十分!と。
また、肉食が及ぼす環境破壊は初めてこの本で知りました。(ここではこの内容は長くなるのでまたいつか)
また、動物という生き物が人間という生き物から産業化されモノの様に扱われ、雌牛はレイプされ続け、子供を産まされ、乳を搾取され、使い物にならなくなれば殺される。
もし、自分が牛なら?娘、息子が牛なら?理屈的に言うなら、それはありえない、あなたは人間。でしょうが、この本を読んだ時想像してしまったのです。繋がれた子供達。一生歩く事もなく、好きな物も食べれず、塀の中に囲われ、レイプされ続け、子を生んだら子は搾取され、乳を出すためホルモン剤を投与され、乳腺炎になって腫れ上がる乳房。それでも搾取される乳。妊娠、搾乳出来なくなれば殺され、肉を引きちぎられ、食べられる。
私は根っからの自由主義者です。自由な人生を歩みたい。
しかし、自分が自由でいる為には調和無しではいられない。全てのものの自由を搾取してまで自身が自由でいる必要はない。
そう思うから菜食主義を続けてます。多分これからも、ずっと続けます。
知らなかった現実を学び、当たり前だった食生活を改めて、数年が過ぎました。まだまだ他者を犠牲にし、自身の糧にする食生活です。(最初に説明した通り、私はラクト・オボ・ヴェジタリアンだからです)しかし、一歩、一歩、一年、一年ヨガを実践できればと思っています。
まさに、ヨガが好きな理由はここかもです!(書いてて気づいたけど)自分と他者との調和。もともと程よい距離感が好きなタイプ。私は私。牛は牛。バッタはバッタ。全てが自由だけど調和し、思いやる。また、男性もこのタイプがいいね!ヘタに囲おう、所有物的思考の男性は苦手です(全くこのお題とは無関係の私の趣味です)
ということで。長々お付き合いありがとうございました。私がヴェジタリアンになった理由。続ける理由です、
最後に、私は肉食の方を否定したり、蔑んだりしている訳ではありません。私の家族は私以外肉を食べます。むしろ好きです。給食ももりもり食べます!ただ、私の生き方、食の選び方です。また、ヨガの教えです。ですので肉を食す方がどうこうという議題ではありませんので。
また、ヨガを練習しているけど食べる!いいのかな?とかの不安や劣等感もいらないと私は思います。実践する上で自身で選べば良い事だと思います。思考に強制権はありませんからね!